小泉 武寛
小泉 武寛,鋳金家。昭和二十年(1945~)京都大山崎町に生まれる、京都工芸美術作家協会理事・京都金属工芸研究会副委員長・日本鋳金家協会会員。
三代目の鋳金工房は明治42年に創立されました。今から111年の歴史があります。主に古代銅鐸、古代青銅器の復元鋳造、神仏具、大型青銅記念碑の鋳造などに従事しています。その中で、銅鐸の復元分野において研究し、稀有な泥七宝青銅器の製作技術にも深い造詣があります。
1967年以来、作品は6回連続で「日展」に入選し、厚生労働大臣に授与された「当代の名匠」の卓越した技能者表彰を受け、京都府知事に授与された「京の名匠」を受賞しました。金閣寺の主塔の頂上にある鳳凰の修復に参加し、大阪の一心寺の相輪塔の製作、京善峰寺の桂昌院の青銅像の制作を行いました。NHKの招きでハイビジョン特集「東大寺復活仏の大宇宙」「至宝伝達の天平の技術~」第68回正倉院展などの青銅技術研究、復元、鋳造に関する番組の録画放送が行われました。
<経歴>
1967-1972年に6回連続の「日展」が入選しました。
1979年の小泉武康作品個展(大津西武)。
1990年に京展に参加して紅音賞(京都市美術館)を受賞しました。
1995年の作品「祈祷」は、現代の工芸展に参加しながら、京文化博物館に収蔵されています。
2010年小泉武寛個展(京善峰寺書院)。
2011年に飛鳥芸術プロジェクトに招待され、「小泉武寛青銅の祈り展」(奈良飛鳥橘寺)が開催されました。
2015年、琳派400周年記念作品『京に生きる琳派の美』展に参加
<国際展>
2001年作品『京工芸はエディンバラにあります。』展覧選抜展(イギリス)に参加しました。
2008年作品参加日仏交流150年記念「工芸京」パリ展(フランス)
2013年にベトナム国交樹立40周年記念「京工芸の精華-2013」展(ベトナム)に参加しました。
<研究、復元、鋳造に参与する項目>
吉野里銅鐸、日本最大大岩山第一号銅鐸、梅林寺銅鐸、桜丘4号絵画銅鐸、石上銅鐸、渦森銅鐸など。
無文銀貨、資本金などの貨幣の鋳造実験及び鋳造体験指導
次に奈良の大仏の鋳造技術が復元され、鞍馬寺で出土した経塔が作られました。
<協力先>
奈良県天理市、奈良文化財研究所、奈良文化財研究所、奈良東大寺、奈良飛鳥橘寺、滋賀県銅鐸博物館、徳島県立博物館、兵庫県立考古博物館、神戸市埋蔵文化財センター、神戸市博物館、神戸住吉の歴史资料馆、都府立山城考古資料館、東京文化博物館、金閣寺、京善峰寺、京都府立丹後郷土資料館、国立歴史民俗博物館、京都市美術館、京都市伏見区、大阪市生玉神社、東京都水天宮、岡山県最上稲荷、六本木天祖神社、岡山大学、下関大学、佐賀県教育委員会、美禰市長登銅山文化交流館、日本橋高島屋